投稿日時: 2021/11/02
園長
これまで少年のために、文字通り身を削って、彼の願いを叶えてきた「大きな木」です。「もう十分」、「これ以上に何かをする意味がどこにあるの?」と、私たち大人は、そう感じたかもしれません。
無自覚にですが、そこには何らかの「見返り」や「損・得」という“ジャッジする心”があるかもしれませんね。子供は、そんなことに関係なく、相手が困っていると、素直に「ここに座ったら!」と声をかけると思います。
いつの間にか「うまくて、効率的か?」という境界線が心に引かれてしまって、これが見返りの基準になっていないでしょうか?
この絵本のテーマの一つは、Give!Give!Give!小さくとも与える経験を増やすことで、大人も子供の感覚を取り戻し、清々しい気持ちになれる。そして、与える機会が溢れている事に、気づかされるのではないかと思います。